こんにちは、みづきです。
今日は、ミュージカル薄桜鬼「沖田総司」篇について、ネタバレ感想、解釈を書いていきたいと思います。
私の薄桜鬼愛はもう11年になりまして、本編、真改、随想録、黎明録、遊戯録と、ほとんどのメインストーリーは追っています。
Switchがないので真改のファンディスクはまだ未プレイですが、Switchを買ったらまっさきにプレイすると決めております。
(追記:買いました!プレイしたら感想記事を載せたい!!)
そんなわたしが、ミュージカルとなった薄桜鬼に何を感じたのかを書いていきたいです。
ちなみに薄ミュは初めて見ます!歌って踊る薄桜鬼キャラってどんな感じなんでしょうか~~~どきどきしながら見ました!!
それではどうぞ!
薄ミュ「沖田総司」篇ネタバレあらすじ
激動の時代、幕末。
新選組一番組組長、沖田総司は、その天才的な剣の才能を存分に奮っていました。
ある夜、新選組は雪村千鶴という男装した少女に出会います。
彼女は、新選組で秘密裏に開発されていた劇薬・「変若水」を作った雪村綱道の娘でした。
そして、池田屋事件、禁門の変などの戦いを経て、千鶴は鬼であるということがわかります。
最初は千鶴を「役立たずの子供」くらいにしか見ていなかった沖田でしたが、自身が労咳を患い、羅刹となりもがくなかで、徐々に心を通わせます。
しかし、二人の前に立ちはだかるのは、千鶴の生き別れの双子の兄・薫。
引き取られた先の南雲家で、「男鬼である」という理由で虐待された薫は、幸せに成長した妹を恨んでいました。
沖田を羅刹へと堕とし、近藤勇の狙撃をそそのかし、千鶴に変若水を飲ませ、あらゆる方法で千鶴を苦しませます。
やがて倒幕派が力をつけ、新選組は終わりを迎えようとしていました。
自分たちの平和を奪い、故郷を火炙りにされた恨みを晴らし、鬼の王国を作る。
その悲願を叶えるべく動く薫と綱道を阻止するため、そして愛する人とずっと一緒にいるために、沖田と千鶴は雪村の里へ向かいます。
薄ミュ「沖田総司」ネタバレ感想
初めて見たミュージカル薄桜鬼でした。
よかった。めちゃくちゃよかった。
ミュージカルに抵抗のない人は是非みてほしいです。ちなみに私のミュージカル観劇歴は刀剣乱舞ミュージカルしかないので、そのくらいの知識でいいと思います。
芝居の最中にセリフ代わりに歌って踊る、ってことだけ飲み込めればオッケーです。
最初は違和感あるかもだけど、
観てるうちに慣れていく感じだよ!
黎明録のお話をソースに、再構成された「沖田総司」ルート、という印象でした。
沖田総司とは「新選組の剣」である、ということを全面に押し出しつつ、「新選組」の終わりへの姿勢を見せる作りです。(終わりそのものでないところが味噌)
沖田さんにスポットを当てつつも、土方さんが新選組と近藤さんの命を背負っていく姿、最後まで戦い抜く新選組の面々の姿も描かれています。
薄桜鬼はシリアスで無骨なストーリーが魅力ですが、その合間にコミカルなシーンも有るのもまた魅力。
薄ミュでは、その緩急のつけかたが非常に上手いと思います。
ここで笑かしてくる!!???
みたいなところあって、けっこう気が抜けません。
筋肉エクササイズは最初あっけにとられましたが、みんながイイ笑顔で踊ってる中無表情でポーズ決めてる一くん見て腹筋が崩壊しました。なにやってんの???
また、薫くんの男装初登場シーンがあんなコミカル仕様になるなんてびっくりしました。演歌歌うんかい
双子が寄り添って歌うなかで呆然としてる沖田さんがイイ味だしてますね。
♫「この顔がなによりの証~」
「そんなに似てないと思うけど、、、」
のところ吹き出しました。まあ薫くん、鈴木拡樹さんですからね。
せめて女優ならね、背格好とかで似てるとか言えたかもですけど、もう背丈からしてちがうもんwww
でも、ここがコミカル仕様だったからこそ、のちの薫くんの本性が露わになるシーンの怖さが引き立ちました。
ストーリーも、ただゲームをなぞるだけでないのがよかったですね!
沖田総司ルートが人気である理由の一つに「バッドエンドに力を入れている」ことがあると思うんですが、薄ミュではその取り入れ方が上手いと思いました。
薄桜鬼ファンならわかるかとは思いますが、あのバッドエンドって
- 条件→羅刹化した千鶴ちゃんが沖田さんの血を飲む
- 結果→千鶴ちゃんを殺そうとした薫を殺すも相打ちになって沖田さんが死ぬ
っていう感じですよね。
薄ミュ「沖田総司」篇で度肝を抜かれたのが、なんとこの条件を満たしちゃったことなんですよ。
千鶴ちゃん、沖田さんの血を飲んじゃうんです。
ゲームだと、ここを満たすとバッドエンド直行。
だから、観てる途中で「え、バッドエンドなの?!」って驚いてしまいました。
ここで「条件」を満たしてしまったことで、ゲームファンの私でもハラハラしながら最後まで見ることが出来ました。
ですが、バッドエンドは沖田さんの「悪夢」として登場するにとどまります。
でも、ここで夢オチだとしてもバッドエンドを取り入れてくれたのはとってもよかったと想うんですよね!!やっぱりあのバッドエンドが沖田さんの魅力の一部なんで!
最後は、薫くんを倒してハッピーエンドでした。
薫くんファンの私にも納得の終わりでしたね。
おきちづがいい感じで将来を誓い合ってるうしろでずっと倒れてるのがちょっとおもしろかったくらいです。(おい)
薄ミュ「沖田総司」沖田と薫の違いを考察
それでは、沖田さんと薫くんの違いに
ついて考察していきます。
沖田さんと薫くんは、実は根っこは似ていると思うんです。
力が欲しいと望んだのは、「自分が弱いから、虐げられた」と思っているから。黎明録で明かされますが、沖田さんは幼少期、兄弟子たちに虐げられていた過去があるのです。
沖田さんに殺されかけた間際、薫くんは「俺にもっと強さがあれば、虐げられなくてすむのに」と歌います。
それに対し、沖田さんは「君はじゅうぶん強いよ。僕と君の差は、守るものがあるかないか。それだけだ」と歌いました。
薫くんは、「ない?俺になにもないだと?」と激高します。
「好きな人、愛する人を守りたい」という気持ちの差。
それこそが、彼らの道を、結末を、決定的に別れさせました。
薫くんは、死に際に、「妹を、頼んだぞ」と告げて倒れました。
ここのエンディング、ゲームとは違うんですけど、私はすごく好きです!!!
最後に千鶴ちゃんの兄らしい一面をのぞかせて、ほんとうは大事に思っていたかったことを示唆して消える。めっちゃ愛おしいです。
薫くんは、確かに何も持っていませんでした。奪われて、亡くしてしまって、さらにそれを取り返すこともできなかった。
薫くんは、妹が大嫌いで、不幸せをいつでも願っているよ、なんていうけれど、それは本心ではあるけれど、全部ではないんです。
薫くんは、妹を愛していたかったのです。大事にしたかったのです。妹を守る、優しい兄である自分に戻りたかったのです。でもできなかった。
それを成すためには、憎しみが大きすぎました。彼を癒やしてくれるものもなく、また、時間も足りませんでした。
対して沖田さんには、いつでもそばに千鶴ちゃんがいました。千鶴ちゃんは、沖田さんが憎しみに囚われてしまいそうになるたびに、横で支えてくれ、望む道に戻してくれました。
沖田さんは、最後に千鶴ちゃんへ、「君の幸せをいつでも願っているよ」と言うんです。
薫くんのセリフとの対比になっていますね。幸せで、残酷で、でもとても好きです。
「沖田総司」篇は、「千鶴と薫」「沖田と薫」の2つの対比表現になっていると思います。
薄ミュ「沖田総司」まとめ:薄桜鬼好きは必見だった
いや~~~~、よかったですね。めちゃくちゃよかったですね。
本編でもない、真改でもない、新しい薄桜鬼を見せてもらいました。
ミュージカルはちょっとな、、、
でも気になるなあ、、、
という方には「見てくれ」「頼む見てくれ」と言いたいと思います。
まじで最高なんで。
ていうかね、キャストのみなさんがまじで「薄桜鬼」のキャラと化してるんですよ!
声とか、「えっっ今ゲームの声じゃない!?」ってふと感じてしまうところがあるくらい、すごく寄せてくれてます。
平助くんと土方さんの声なんて激似ですよ。役者さんてすげえ
気になっている方は、ぜひともチャレンジしてほしいと思います!
そんで薫くんの死に様に涙しましょう!!!
コメント