南雲薫ルート熱望オタクの感想解釈考察まとめ

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人気乙女ゲーム「薄桜鬼」における悪役であり、主人公の出生の秘密に深く関わる南雲薫。

可愛い顔でえげつない妨害をしてくるキャラクターでありながら、愛憎入り交じる複雑な感情を抱く人間性は、多くのユーザーの性癖をぶっ刺したのではないでしょうか。

かくいう私も10年以上前、初めて薫くんに出会ってからというものの、歪んだ魅力に取り憑かれてしまった一人です。

プレイ当時は沖田ルートにしか登場しないサブキャラだったというのに、薫くんは私の性癖をダイレクトアタックしてきました。

この記事では、シスコンかつヤンデレで、救いがなくて、それでもどうしようもなく惹かれてしまう、南雲薫くんへの愛を叫んでいきます。

ネタバレまみれなので、ご理解くださる方のみ読んでみてください~

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薄桜鬼の南雲薫はかわいい

名前南雲薫
声優和泉忍
役者鈴木拡樹
登場ルート沖田、山南、坂本、風間
年齢15歳
(物語開始時点)
性別男性
身長不明
予想:155cm
(千鶴と同じ?)

薄桜鬼の南雲薫くんとは、主人公・雪村千鶴の双子の兄です。

女の子のようにかわいい顔をしていますが、純血の鬼であり、千鶴ちゃんと同じく治癒能力が非常に高いです。

ストーリー序盤ではたおやかな女性として登場し、途中から性別と本性を表します。

作中きってのヤンデレであり、妹を苦しめようとさまざまな画策をしますが、歪んだシスコンでもあります。

リメイク作品である真改で

出番が増えました!

以前は沖田ルートにしか登場しませんでしたが、リメイク作品「薄桜鬼真改」では、他3人のルートにも悪役として登場します。

真改ではルートによって薫くんの過去描写が若干違うのですが、おおむね共通しているところを語っていきたいと思います。

薄桜鬼の南雲薫は過去がしんどい

南雲薫くんの過去はあまりに重く、描かれていない点を想像すればするほどしんどいです。

しんどすぎる過去について、下記の3つに分けて解説・考察していきます。

  • 両親との死別・妹との離別
  • 虐待
  • 強さを得るまでの過程

両親との死別・妹との離別

薫くんは、もともと千鶴ちゃんや両親と共に、雪村家の里で暮らしていました。

里を人間たちに焼き討ちにされ、命からがら逃げ延びたあとは、千鶴ちゃんと生き別れになります。

まだまだ親に甘えたい年頃の子どもが、目の前で焼ける故郷を見て、さらに両親と死別するのは、想像を絶する悲しみだったことでしょう。

それでも幼少期の薫くんは、兄として千鶴ちゃんを守るべく、小さな手をひいて必死に里を走り抜けました。

むり……

しんどい……

幼少期の薫くんは兄としての自覚が強く、妹であり女鬼である千鶴ちゃんを守るのは自分の役目だと認識しています。

おそらく親の教育によるものであり、責任感もあったでしょう。

ですがスピンオフ小説では、薫くんが妹をどれだけ愛しているか、しんどいほど伝わってくるのです。

焼け落ちていく故郷を見て、恐怖に震え、両親と死別した悲しみに胸が張り裂けそうだったはずの薫くん。

それでも千鶴ちゃんを守ろうとしたのは、妹として愛しているから。

しかし愛する妹と引き離され、薫くんは南雲家に引き取られました。

虐待

薫くんは鬼の名家である南雲家に引き取られますが、そこで虐待されて育ちます。

南雲家は、男である薫くんではなく、女鬼である千鶴ちゃんを引き取りたかったからです。

鬼の世界で女鬼はめったに生まれない貴重な存在であり、跡取りを生ませるため大事にされる傾向があります。

ハズレくじを引かされたとして、南雲家は薫くんを痛めつけます。

薫くんと南雲家の確執について、細かく描写はされていません。

ですが薫くんは数々の凶行に及ぶほど、自分と違って幸せに成長した千鶴ちゃんを恨んでいます。

スピンオフ小説では、千鶴ちゃんに向ける負の感情が、薫くんにもコントロールできないと描かれていました。

正当ではない恨みを抱くほど、酷い仕打ちを受けてきたと考えるのが自然です。

年齢制限レベルがCの薄桜鬼では、とても描けないほどの仕打ちを受けてきたのかもしれません。

しんどい……

また設定資料集では、薫くんは南雲家に引き取られてから女装を強要されてきたと明かされました。

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千鶴ちゃんが見惚れるほど、たおやかで美しく、女性らしい所作を身に着けている薫くん。

南雲家は男である薫くんに価値がないという認識を植え付けるため、女装を強要し、所作も矯正したのかもしれません。

むごすぎる

沖田ルートで薫くんは、男である自分には価値がないと歌うように告げました。

歌うように、という描写は、美しくもあり、ひどく恐ろしく聞こえます。

男鬼の薫くんに価値がないというひどい言葉を聞かされ、果たして歌に聞こえるものでしょうか?

この歌という表現は、幾度となく繰り返されるうちに、薫くんのなかで罵倒が現実離れするほどになってしまったのではないかと解釈します。

スピンオフ小説でも、鬼の体は治癒能力が高いからこそ何でも試せると描かれていました。

試すなよ!!!

何でもってなに!?

薫くんの体がもし人間と同じように傷を残していたなら、きっとおびただしい数の痕が残っているのでしょう。

焼け落ちる故郷から愛する妹を必死に守るような、純粋で優しい子供だった薫くんは、南雲家の虐待によって歪んでしまいます。

強さを得るまでの過程

薫くんは虐待され育ちましたが、南雲家の鬼に屈服することはありませんでした。

己を苦しめた鬼たちに釣りが来るていどの地獄を見せ、殺し尽くしたあと、薫くんは南雲家の頭領に上り詰めます。

ゲームではさらりと描かれていますが、敵地そのものである南雲家を乗っ取るまでに至るには、相当な努力をしなければいけません。

スピンオフ小説では、薫くんが女装してその気になれば、男を手玉に取るのはたやすいという旨の描写があります。

恐らく最初は周囲の何人かをろう絡するか懐柔し、操り人形にしたうえで、徐々に南雲家を乗っ取っていったのではないかと考えます。

薫くんの性格からして、誰かを信用して協力したとは思えないんですよね。

たった一人で敵地を生き抜いたのだと思います

また女装を強要されていた点から考えるに、南雲家では薫くんにまともな教育はしていないと思われます。

跡取りとして迎え入れたわけではないため、算術や文字、武術を、南雲家が薫くんに教育したとは思えません。

それでものちに薫くんは南雲家頭領となっていますから、おそらくこれらの勉強はすべて独学でやってきたのではないでしょうか。

だとすると薫くんは、どれほどの努力をしてきたのか……。

性別という自分ではどうしようもない問題で、存在価値を否定されても、復讐のため努力し続けた過去。

のちに薫くんが妹に対して理不尽な恨みを抱くのは、悲しくも自然な流れだったのかもしれません。

薄桜鬼で南雲薫の千鶴に向ける愛憎がしんどい

南雲薫くんは実妹の千鶴ちゃんに対して、愛憎入り交じる複雑な感情を向けています。

守るべき妹への愛情。

そして、お揃いであるべきだったのに、1人幸せに成長した双子の片割れに向ける憎悪です。

愛情と憎悪という正反対の感情は両立するものなのでしょうか?

私は、薫くんのなかで両立しつつも、本人は憎悪から逃げたいと思っていると考えます。

小説の描写から、薫くんにとって「妹を愛して守る、兄である自分」は揺らぐべきではない自我であると推測できます。

愛すべき千鶴ちゃんを憎んでしまう現状は、薫くんの自我からすれば危機的状況であり、一刻も早く抜け出したい異常事態なはずです。

だからこそ憎まなくて済むように、あらゆる方法で妹を苦しめ、自分が味わった苦しみをわかってもらおうとします。

薫くんは千鶴ちゃんに対して、「庇護すべき可愛い妹」と、「対等な双子の片割れ」の両方を求めているといえます。

シスコンやヤンデレという言葉は、薫くんをわかりやすくカテゴリ分けするとき非常に便利です。

しかし薫くんが抱える感情は、これらの言葉からイメージされる質量より、本当はずっと複雑なのだと思っています。

薫が愛する妹とは本当は誰なのか?

薫くんが愛する妹とは、どんな存在を指していたのかを考えてみます。

千鶴ちゃんと共に人間を滅ぼそうとする薫くんですが、その願望には矛盾があるように思えてなりません。

薫くんは、千鶴ちゃんを「誰からも愛される可愛い妹」だと認識していました。

しかし復讐のため人間を根絶やしにする妹は、もはや薫くんが認識する千鶴ちゃんの定義から外れるのではないでしょうか?

誰からも愛される可愛い人物は、人間を根絶やしにするという非情で残酷な選択をとるとは思えないからです。

千鶴ちゃんは過酷な状況でも

闇落ちしないですもんね

敵討ちに走ることはありますが…

つまり薫くんにとって千鶴ちゃんとは、「何もかもお揃いの双子」であり、自分と同じでなければいけない存在であり、その定義は妹本人の性格以上に優先されるものです。

沖田ルートのバッドエンドでは、自分を裏切った千鶴ちゃんを、薫くん自ら殺そうとするシーンがあります。

結果として薫くんが殺したのは沖田さんでしたが、無印ゲームにおいて、千鶴ちゃんを自ら殺そうとするシーンはここだけだったと記憶しています。(たぶん)

薫くんは何よりも、千鶴ちゃんに現在の自分を認めてほしくて、同じ存在になりたかったために、その気持ちを裏切られた憎悪が膨れ上がったのではないかと考えました。

  • 雪村千鶴が誰からも愛されたのは何故だったのか?
  • 自分が必死に守ろうとした可愛い妹は、どういう人物だったか?
  • 愛する妹は、人間を根絶やしにするような人格だったか?

薫くんの心に、これらの問いが芽生えたなら、そして考える時間があったなら、たどる運命はもう少し違ったのではないかと思い、またしんどい気持ちになります。

薄桜鬼真改で南雲薫の出番が追加されたルートがしんどい

リメイク作品である「薄桜鬼真改」では、南雲薫くんのラスボス担当ルートが追加されました。

各ルートのしんどさについて語ってみたいと思います。

山南ルートでの南雲薫

山南ルートでの薫くんは、憎悪と愛情のバランスがきっかり等分になっている印象です。

千鶴ちゃんが大好きだからこそ、理解してもらいたい気持ちから苦しめるという行動は、沖田ルートとほぼ共通しています。

可愛い妹と言いつつ、自分の兄妹のわりに頭の回転が遅いと罵倒したりしています。

ちなみに正体を明かすシーンでアイドル顔負けの早着替えをしているため、このルートの薫くんはカツラのようです。

NARUTOのサクラちゃん断髪シーンにロマンを感じているオタクとしては、薫くんの長髪は地毛だと思っていました

いやきっと、洋装に切り替える時点で髪を切ったんです!!そう思いたい!!

個人的に、薫くんは長い地毛を結い上げるたび、女装に対して暗い気持ちを抱えていたのではないかと考えていました。

綺麗に結い上げて、髪飾りもつけて、人目を引くほど美しい装いをしていながらも、内心では女装姿の自分をだれより汚いと思っていたのではないか、と考えていました。

長い髪の毛を美しく手入れするたび、薫くんは何を思っていたのだろう……としんどくなります。

山南ルートでの薫くんは、千鶴ちゃんに歪んだ愛情を明かした直後、殺されてしまいました。

他ルートの最期がめちゃくちゃ良かったぶん、少しあっさりした幕引きですが、ここは羅刹と新選組の闇描写がメインテーマだと思うので、あまり前に出せなかったのかなと予想します。

ただ、おそらくはこのルートだけが、薫くんが切望した「妹と暮らす生活」を僅かながらも実現しているので、幕間を想像すると楽しいです。

千鶴ちゃんに会いにいくたび、ちょっと緊張していたのかも。いや内心嬉しいと思っていたのかな?

憎たらしい会話が多いのですが、そう考えると可愛いなと思ってしまいます。

坂本ルートでの南雲薫

坂本ルートでの薫くんは、他に比べるとやや憎悪が強い印象です。

中岡さんが千鶴ちゃんに対してけっこう暴力を振るうルートなのですが、薫くんはそれを見てもスルー。

誤植かもですけど、中岡さんは千鶴ちゃんの頬を「蹴り飛ばして」いるので、すごいバイオレンス……。

そこはビンタじゃないの??

もちろん描かれていないシーンで中岡さんに殺意を飛ばしている可能性は高いですが、薫くんはそれ以上に、千鶴ちゃんに苦しんでもらいたい気持ちがあったのではないかと考えます。

中岡さんは千鶴ちゃんを捕らえたあと、憎い新選組の一員だから殺してやりたいと吐き捨てつつも、下記のように述べました。

幸い貴様は、怪我を負ってもすぐ治る身だ。

おかしな真似をしたら、容赦なく仕置きをさせてもらうぞ

薄桜鬼真改 坂本龍馬ルートより

この言葉は、南雲家で薫くんが受けてきた仕打ちを彷彿とさせます。

中岡さんを薫くんがそそのかしたというのは考え過ぎかもしれませんが、兄が受けてきた仕打ちを、幸せに育った時を経て妹が受けるという図式に、何も感じずにはいられません。

坂本ルートでの薫くんは、妹を守るために南雲家へ自ら向かったとありましたが、無償の愛は虐待の日々で歪んでしまっています。

沖田ルートと同じように、千鶴ちゃんが苦しんでいるのを見て、暗い喜びを感じていたのだとしたら……しんどいけど……グッとくる!!!

薫くんは羅刹に身を堕としたのち、不知火さんに銃殺されました。

羅刹の毒で狂気に呑まれた影響なのか、それとも雪村の里に帰ったことが影響したのか、死に際の薫くんは幼少期に記憶が退行します。

兄に守ってもらったのに記憶を無くしてしまった千鶴ちゃんが謝ると、薫くんは安らいだ笑みを浮かべました。

ゲームの中で一番幸せそうな声で、千鶴さえ無事ならいいんだよと、優しい兄に戻った薫くん。

きっと、ずっと、薫くんが戻りたかったであろう昔の自分。

夢うつつのほんの一瞬であったとしても、薫くんがゲーム中で一番幸せだったのは、このときではないかと思います。

大好きな妹を守る兄としてこの世を去った薫くんが、切なくて、とても尊くて、愛おしいです。

風間ルートでの南雲薫

風間ルートでの南雲薫くんは、憎悪より兄としての愛情が大きい印象でした。

攻略対象である風間さんが鬼であるため、鬼一族の在り方にクローズアップされたルートといえます。

男鬼として女鬼の妹を守るようしつけられていた薫くんが、幼少時どれだけ千鶴ちゃんに心を砕いていたか描かれました。

雪村の里時代の兄妹会話が……

尊いゆえにしんどい……

風間ルートのバッドエンドでは、妹に拒絶され絶望した薫くんが、千鶴ちゃんを自ら殺しています。

ずっと妹が大好きだったと苦しげにこぼす薫くんは、他ルートに比べて千鶴ちゃんへの憎しみが少ないです。

妹への愛だけを胸に、南雲家での仕打ちを耐えてきたと受け取れます。

記憶によれば無印の沖田ルートでは、薫くんが千鶴ちゃんにここまで素直な愛情を伝えるシーンはなかったと思っています。

薫くんはこんな悲しい形でしか妹に愛を伝えられないのだと考えると、非常にしんどく、それでいて一層この子を愛してしまうのです。

グッドエンドでは、風間さんから受けた傷が元で死んでしまった薫くん。

死に際に雪村の里まで行き、妹と遊んだ思い出の花畑で息絶えていました。

たった一人で。

幸せだった頃の花畑で。

妹と遊んだ思い出の場所で。

痛む傷を抱えて。

薫くんは最期に何を思ったのだろうかと考えると、胸が締め付けられます。

たった1人死にゆくのは、寂しかったのではないでしょうか?

恐ろしかったのではないでしょうか?

それでも薫くんの死に顔は、安らかだったと千鶴ちゃんが語っています。

思い出の花畑が、薫くんにとって安らげる場所だったなら、最期だけでも穏やかにいられたのなら、せめてもの救いだったと感じます。

しんどいて……

薄桜鬼のアニメで南雲薫がしんどい

薄桜鬼のTVアニメは基本的に土方ルートで進むので、薫くんの出番は多くありません。

それでも第二章「碧血録」十五話でメインを張っています。

私はこの回が大好きすぎて、胸を詰まらせながら、何度も何度も再生していました。

妹を自分のゆく道に連れて行こうとする薫くんですが、千鶴ちゃんは拒絶。

雪村兄妹が刃を交えるシーン、めっちゃしんどい

誰かに殺されるくらいならと、千鶴ちゃんを自分が殺そうとした瞬間、薫くんは駆けつけた風間千景に胸を貫かれます。

もう助からない、という死に際、彼は千鶴ちゃんのもとに這いずって行きます。

ちづる、ちづる、と苦しげに呼びながら。

それを見て、千鶴ちゃんは昔の記憶が蘇ります。

自分を慈しんでくれた兄の笑顔を思い出しました。

かおる、と初めて、「薫さん」ではなく、

兄妹のように、かおる、と、呼んだそのときに、

薫くんは「どうして、おまえだけ」と言い残して事切れます。

アニメのノベライズでは、「どうしておまえだけが、いつも愛されるんだ」というセリフになっていたと記憶しています。

嫉妬と、愛情と、憎悪がこびりついたセリフですね……

悲しい愛という言葉が、とても似合ってしまう子なのです。

本当は愛されたかった、幸せになりたかっただけなのに。

何度でも彼の心情をなぞって、解釈を深めて、そして私はまた彼を愛してしまうのです。

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南雲薫の救済ルートを考察

個人的に、薫くん救済ルートが成立する条件は下記になるのではと思います。

  • 薫くんが復讐をあきらめる
  • もしくは千鶴ちゃんが闇落ちする

薫が復讐をあきらめる可能性とは

薫くんが復讐をあきらめるのは、時間と条件さえ揃えばあるいは叶ったかもしれません。

現に南雲薫ラスボス担当ルート以外では、その未来をたどっているのでしょう。

南雲家という現在の居場所に目を向け、頭領としての責務を全うしていると思われます。

しかしユーザーが千鶴ちゃんという視点を介して、南雲薫と接点を持つ場合、救済ルートは絶望的です。

薫くんは千鶴ちゃんと接している限り、兄である自分を捨てることができず、ゆえに憎悪と復讐もセットでついてくるからです。

アンハッピーセット……

薫くんが復讐をあきらめるには、歪んだ愛憎の源である千鶴ちゃんとの接点が絶たれることが必須。

そうなるとユーザーは、薫くんが幸せに暮らしている未来を見られないということになります。

千鶴ちゃんが闇落ちする可能性とは

もう一つ可能性として挙げられるのは、千鶴ちゃんが闇落ちし、薫くんの手を取るルートです。

正直に言って、雪村千鶴という主人公は闇落ちしないと思います。

千鶴ちゃんは根っからの善人であり、己に芽生えた憎悪の感情に戸惑うことはあっても、それに抗おうとする人格です。

しかしここでは、千鶴ちゃんが闇落ちし、人間を根絶やしにするという兄についたと仮定します。

薫くんにしてみれば念願成就の状況であり、これ以上ない幸せな未来です。

ですがその幸せは、長く続くのでしょうか。

薫くんがかつて愛した、「誰からも愛される可愛い妹」である優しい千鶴ちゃんは、もうそこにいません。

千鶴ちゃんが闇落ちする状況は、兄として守りたかった妹を、壊すということに他なりません。

歪んだ薫くんなら、壊れてしまった妹を愛し続けるのでしょうか。

私のなかで薫くんは、歪んではいるけれど、全部が壊れきってはいないという印象です。

愛すべき妹に憎悪を抱いてしまった状況に苦しんでいるのは、薫くんにまだ正常な面が残っているからです。

そんな薫くんは、守るべき妹を他ならぬ自分が壊してしまった真実に気づいたとき、幸福な笑顔を浮かべるとは思えないです。

そのとき薫くんは、おそらく完全に壊れてしまうでしょう。

薄桜鬼で南雲薫というヤンデレを知った個人的思い出

薄桜鬼を初めてプレイしたのは2010年でしたが、当初は薫くんに対してまったくのノーマークでした。

初めてプレイする乙女ゲームだったこともあり、手探りで進めていた私は、最推しである斎藤さんの耳から吸血という衝撃がでかすぎて、他ルートに進むまで時間がかかりました。

次に攻略したのは平助くんで、次が原田さん。

その次にようやく沖田さんだったと思います。

Sチックなキャラがあまり萌えないので、後の方にプレイしました。

沖田ルートに進む頃には、共通ルートの序盤に出てくる南雲薫くんの印象は、すっかり薄れていました。

ああ、この子最初の方に出てきた主人公のそっくりさんだっけ……。

あれ、そういえば何でそっくりなんだろう……。

てか髪切った???

そんなふうにぼけーっとプレイしていた私を、薫くんは怒涛の情報量でぶん殴りました。

男の子なの!!??

お兄ちゃんなの!!???

ちょおおお!!

過去がしんどいて!!!!

もともと女装男子というキャラクターに萌える性質はあったものの、ヤンデレというコンテンツに触れたことはありませんでした。

とはいえ少女漫画「満月をさがして」で開花していた私の「悲恋好き・悲劇好き」という性癖に、薫くんはダイレクトアタック。

可愛いうえにしんどくて、解釈すればするほど、考察すればするほど、あまりにも悲しくて。

薫くんが主人公のスピンオフ小説「狂気の病」を読んだことがトドメとなり、私はすっかり撃ち落とされてしまいました。

当時は自分のパソコンも持っていませんでしたし、インターネットは怖いところという思い込みがあったため、このたかぶる思いを誰とも共有できずに持て余していました。

周囲に乙女ゲームをプレイする友人は一人もいなかったので、語りたい欲求は膨らむばかり。

結果として大学ノートに薫くんの過去妄想を描き殴り、一人で読み返しては、しんどい……と涙を流す悲しいオタクが爆誕。

我ながらぼっちオタクすぎて悲しい

その後、薫くんが登場するシーンはこまめにセーブして、いつでも見られるようにしました。

何周もしているうちに「バッドエンド」の存在を知ったときは、まだ知らない薫くんがいることに歓喜し、またセーブ。

資料設定集の薫くん紹介ページは、何度も何度も読みすぎて、ついにページが外れるというイカレぶり。

どうしてもっと早く沖田ルートをやらなかったんだ!!と自分に憤慨するほど、薫くんに魅了されました。

真改をプレイして、薫くんの出番が増えたのだと気づいたときは、部屋でひとり叫びました。

さらにファンディスクでスチルも増え、また絶叫。

人生でここまでトチ狂うほど愛したキャラクターはいなかったのではないかと思います。

斎藤さんも、平助くんも大好きだけど、薫くんに向ける推しっぷりは、我ながら質量が異常でした。

幸せになりたいはずだったのに、血濡れた復讐の道を選び、結局幸せにはなれなかった薫くん。

それでも私は、幸せになれなかったからこそ、悲しい終わりしかない薫くんだからこそ、こんなにも深く心に突き刺さり、愛してしまったのだと思っています。

薄桜鬼の南雲薫はかわいいまとめ

薄桜鬼の悪役・南雲薫に対する愛を絶叫する記事でした。

この記事を読んでくれたということは、おそらく私と同じく薫くんに魅了されてしまった同志なのではないかと思います。

きっと私と全く同じ解釈や感想を持つ人は、当然ですが少なくて、それぞれが薫くんに思いを馳せ、語られていない余白を想像したのではないでしょうか。

前述の通り私は薄桜鬼ファンとしてはかなり孤独だったので、他の人の解釈にあまり触れてきませんでした。

もしよければ、薫くんへの愛や考察を、そっと教えて下さいね!(オタク垢はこちらです)

共感してくれたらそれだけでめちゃくちゃ嬉しいです。

長い文章でしたが、読んでくれてありがとうございました。

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