甘い乙女ゲームもいいけれど、泣ける作品でしか摂取できない栄養がある!
この記事では、そんな乙女ゲーマーのために泣ける切ない乙女ゲームをおすすめしていきます。
ぜひ悲恋にどっぷり酔いしれながらプレイしてみてください!
重大なネタバレには考慮して書いたつもりですが、悲恋要素が出てくるのってエンディングなので、結末に触れて書いています!
少しでもネタバレNGな方は引き返しましょう!
薄桜鬼は泣ける乙女ゲームの鉄板
混沌の時代、幕末。江戸に住む少女、雪村千鶴は、音信不通になってしまった父を探して京都を訪れます。
そこで目撃したのは、異形の化け物を切り伏せる人斬り集団「新選組」。
彼らの秘密・「変若水」について知ってしまった千鶴は、新選組のもとで生活しながら彼らとともに父を探します。
そのなかで己に流れる血の真実を知り、それでもそばで支えたい人を見つけた千鶴は、彼のそばで新選組の行く末を見届けます。
カズキヨネさんのイラスト、めっちゃ綺麗!
吸血鬼ものと幕末という舞台を見事に調和させた作品です。
和もの好き、時代もの好きな方には特におすすめ。
ちなみに私は男装少女に弱いのでそこもクリティカルヒット。
この作品の悲恋ポイントはですね、キャラクターが狂ってなお志を貫こうとするところです。
貫きたい思いのなかに千鶴ちゃんへの恋心が少しでも混じっているならそれは悲恋といえる……はず……。
(千鶴ちゃん置いてきぼりレベルで武士道にまい進するキャラクターのみなさんなのです)
狂ったキャラクターに殺されてしまうエンディングもあります。
でもそれがまた切なくて
胸に迫るシーンが多いんですよね。
何よりも貫きたい、守りたい思いのためにその身を堕としたのに、大事な女の子を手にかけてしまう。
女の子はそんな愛する人を最期まで心配して、それでもその手はつかめない……。
あえて明言されていないエンディングなんかもあったりして、いろいろな解釈がはかどります。
薄桜鬼は種類がいっぱいあるけど、
今からやるなら真改がいいかも!
関連記事
ノルンノネットは悲恋エンドあり
現代日本の少年・鈴原空汰は、ある不思議な歌に導かれ、明治や大正時代のような古い町へと飛ばされてしまいます。
そこで出会ったのは、3人の少女と9人の青少年。
彼らは全員「能力」を宿し、空飛ぶ船・ノルンに乗って旅をしていました。
旅の目的を誰もが明確には知らないまま。
視点は少女に切り替わり、物語は進みます。
旅の終わりは、確実に近づきます。
この作品の悲恋ポイントは、正式に悲恋エンドが用意されていることです。
CGありで紡がれる悲恋物語は、切なく悲しく、けれど美しく旅の終わりを彩ります。
確かに悲しいけれど、悌太さんのまるで絵画のような綺麗なイラストは、どこかに飾りたいような悲しさです。
薄桜鬼に出てくる人たちは斬り合いの中で生きてる人たちですから、全員なんだかんだ言ってとても強いです。
対してノルンのキャラは、身近な弱さを抱えていると思います。
だからこそその苦しみが伝わってくるのです。
辛いほどに感情移入して号泣したシーンもあります。
そのぶん悲恋エンドは…辛い…でも美しい…!!
関連記事
AMNESIAは泣けるしトラウマ製造機!
主人公は、ある日突然記憶と人格を失いました。
恋人だと名乗る「彼」に記憶喪失であることを隠しながら、知らない日常生活送ります。
断片的によみがえる記憶。深まる謎。迫る死。
彼は本当に恋人なのか?
「もう一度、あなたに恋をする」
主人公は無事に記憶を取り戻せるのか?
スリル満点のラブサスペンスです。
こちらはルートによって悲恋色が強いキャラクターとそうでないキャラクターがいます。
共通するのがびっくりするほどの死亡エンド。
主人公が何をしたっていうの!?ってくらい主人公、死にます。
選択肢間違えたら死亡直行、みたいなのひとつやふたつじゃないです。
チキンハートな私も楽しめたので
あきらめずにプレイしてほしいです
バッドエンドは多種多様です。
後味悪いというか、その先を想像したら心臓ヒュッてなるやつとかもあります。
この作品の悲恋ポイントは、ずばり真相ルートです。
主人公とオリオンはなぜ衝突したのか?
主人公はなぜ記憶を失わなければいけなかったのか?
そこに隠されているのは、一人の青年の悲しい恋なのです…!!
これぞ悲恋!これを悲恋と言わずしてなにを悲恋といいましょうかってくらい悲恋。
人一人をここまで愛せるか、ここまで大事にできるか、ってことが描かれています。
しかし大事にしようと思えば思うほど彼女を、自分を結果的に苦しめる…皮肉ですね。
重大なネタバレに最大限考慮して書いてるんですけど、どうでしょうか…(笑)
カラーマリスはドラマチックで泣ける
舞台は現代日本。
謎のテロリスト集団・アドニスによる連続凶悪事件「X-Day事件」が起き、新宿では特例として銃刀法が解除されました。
守られるべき市民が銃を持つという異常事態。
危険な街になってしまった新宿で、新米警官である星野市香は日々仕事に奔走していました。
しかしある夜、市香は何者かに襲われ、毒が内蔵された首輪をはめられてしまいます。
混乱する彼女の前に現れたのは、元警察だという男性たち。
彼らは独自にX‐Day事件を捜査していました。
信用していいかもわからないまま、突如として市香は大事件の命運を握るカギとなってしまいます。
市香は、彼らと共に捜査を開始し、巨大な悪意に立ち向かいます。
こちらはアムネシアと同じく、花邑まいさんが原画を担当しています。
ここ最近やった乙女ゲームのなかでダントツで惚れ込んだゲームです。
乙女ゲームっていうか、
もはやドラマ。
乙女ドラマゲーム。
こちらもノルンと同じく公式で悲恋エンドがあります。
アムネシアほどではないにせよけっこうな死亡エンドがあるのですが、悲恋エンドは生きようとしたからこそ、みたいな悲恋エンドですね。
(一名「悲恋…?」っていうキャラクターがいますが)
市香ちゃんはヒロインですし、魅力的な女性ですが、特殊な能力を持っているわけではありません。
死の恐怖にさらされたら身がすくんで混乱する、ふつうの人間です。
市香ちゃんが恐怖と戦った末に、大事な信念を裏切ってしまう悲恋エンドは、とても辛いですがある意味人間らしいのではないかと思います。
やるせない、切ない悲恋エンドばかりで、終わったあとも余韻が残ります。
関連記事
レンドフルールは逃げ場がない
かつて、世界を滅びから救った女神がいました。
女神の力は「グラース」。
その力は代々女神の依り代「レーヌ」に受け継がれ、世界の安寧は保たれていましたが、ある時を境にレーヌは空座が続きます。
世界がゆっくりと滅びに近づくなか、ようやく再び誕生したレーヌである主人公・ヴィオレット
彼女は慣例に従い、地上から四人の騎士を選出しますが、長い空座の影響か彼らは女神との絆を拒んでいました。ヴィオレットは彼らとの絆を結ぶため動きます。
天上の花園と滅びゆく地上。
隠された真実を知るとき、彼女は選択を迫られます。
スタッフブログのなかで、
「逃げ場のない箱庭を作って、逃げ道と思われるところはガンガンに釘を打ち付けて閉じて、そのなかにキャラクターを放り出して『君たちはどうする?』という感じで作った」
という趣旨のことが書かれていたと記憶していますが、本当にその通りです。
バッドエンドで有名なAMNESIAと比較しても、数や濃度でまるで引けを取りません。
レンドフルールで驚いたのは、グッドエンディングですらほのかに悲恋の香りがするところです。
二人は結ばれたけれど、周囲は…みたいな。
なにかを得たければ、愛を貫きたければ、なにかを捨てなければいけない。
恋をすることすら罪になる世界で、この思いを貫けるか否か、ということをキャラクターに突き付けています。
その問いは、のど元に刃物の形で突き付けられている気がします。
ずっと圧倒されっぱなしでプレイしていました。
ヒロインが完全に堕ちるルートっていうのは初めてやったんで、新鮮でした。
大事な人たちも世界も欺けたのに、結局自分だけは欺けなかったっていう感じが…ああこの子はやっぱり人間で、まだ少女なんだなと感じられて、好きでした。
背景やシステムのデザイン、CGにいたるまでとにかく美しいです。
画集を買ってため息つきながら眺めてました。
とにかく美しい。(二度目)
関連記事
灰鷹のサイケデリカは主人公の苦悩に泣ける
感情が高ぶると赤くなる右目をもつ少女・エアル。
エアルの住む村では、赤い目は魔女の証であり、禁忌とされていたため、彼女はジェドと名を偽り男として生活していました。
性別を偽りつつも仲間に囲まれ、楽しく穏やかに過ごしていましたが、街の教会から不思議な宝物「カレイドイヴ」が盗まれたことにより、それは一変。
狼の一族と鷹の一族が対立する村で、エアルはやがて村と自身の出生の秘密を知っていきます。
ヒロインがどうしようもなく嫉妬にかられて罪を犯すシーンは、乙女ゲームには珍しいかもしれません。
でも、ある意味すごく自然な心の揺れなんじゃないかなとも思うのです…
灰鷹のサイケデリカは、すでにもがきようがないことに気づくみたいなお話でした。
優しい絶望と傷だらけの希望。すごく的確な比喩であることを思い知らされます。
グッドエンドをクリアしたあとは他のエンドがいかに「優しい絶望」かっていうのが際立つ感じです。
イケメンがちやほやしてくれるゲームではないです。
ちやほやを求めて買ったわけではない私も、この徐々に穏やかな日常が消えていく感じが、息苦しいくらい悲しかったです。
何度も読み返して、いろんな解釈が捗るゲームだと思います。
童話とか文学とか好きな人にはおすすめかも!
関連記事
泣ける乙女ゲームまとめ
どうだったでしょうか。書いてくうちにどんどん長くなって自分でもびっくりしておりますが…笑
今までで一番長いかもしれん…なぜこんなことに…仕方ないこれが愛だよ!!
たくさん書きましたがイチオシはカラーマリスですね!迷ったらみんなこれをやろう!
コメント