終遠のヴィルシュ(終ヴィル)の感想!おすすめ攻略順とネタバレ【非表示あり】

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こんにちは、有原みづきです!

この記事では、「終ヴィル」の感想を書いていきます!

大好きな大好きな声優さん・細谷佳正さんが出演していたことで興味をもった「終ヴィル」。

悲恋好きの私にはたまらない、バッドエンドの匂いがぷんぷんするゲームです!

最高!

重大なネタバレは、タップしないと開かない仕組みにしてありますが……。

未プレイの人は絶対に見ない方がいいです。

まじで真相がすごいので!

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個人的終ヴィルのおすすめ攻略順

マティス→シアン→リュカ→イヴ→アドルフ→アンクゥ

※最初にプレイできるのはマティス・シアン・リュカの3人。

ネタバレ防止のためちょっとぼかしますが、この順番でやると真相の紐解かれ方がいい感じではないかと思います。

終遠のヴィルシュのあらすじ

西ヨーロッパの小さな島国・アルペシェール。

この国には「死の呪い」がはびこり、国民は皆23歳までにその生命を落とす。

彼らは短命の呪いを克服するべく、「記憶のダウンロード」と「クローン体」を作り出した。

それが「リライバー」のシステム。

あらかじめ遺伝子と記憶のバックアップをとり、死したあとクローン体にダウンロードすることで、国民は死んだあとも同じ生命を繰り返すことが可能となった。

これらの制度を利用した人間のことを、「リライバー」と呼ぶ。

国民は、23年の人生を繰り返している。

そんな生と死の倫理観が狂った国で、「死神」と呼ばれる少女・セレス。

彼女の周囲では不審死・病死・焼死が相次いでいた。

それらがバックアップを取る前の「本物の死」だったことで、セレスは周囲から「死神」と恐れられ、疎まれていた。

息をひそめて生きる日々のなか、「死刑執行人」による大量殺人事件が起きる。

「この国の死の真相のいずれかにたどり着けば、『死神』から『普通の少女』に戻してあげよう」

「死の番人」の囁きによって、セレスは「さまざまな死」に巻き込まれていく。

終ヴィルの一幕・二幕の感想

情感たっぷりのモノローグから始まる今作。

数ヶ月前からわくわくしながら待っていたので、始まった瞬間「おお~~~」と声を上げてしまいました。

一幕では、主人公・セレスがどれだけ周囲から忌避されているかが描かれます。俗に言う嫌われヒロインですかね。

養護施設で育った彼女に優しくしてくれたお兄さんが亡くなり。

同じ部屋で親しくしていた少女が亡くなり。

親しい人が相次ぎ亡くなり辛かろうと優しくしてくれたお姉さんが亡くなり。

彼女の周囲では「本物の死」が相次ぎました。

き、気の毒な……

前述した「リライバー」になるためには国の許可が必要で、それには多額のお金がかかります。

そのため庶民区で暮らすセレスの周囲には、まだお金を貯めきれず、バックアップを取っていない・リライバー契約ができない人も多いのです。

ゆえにセレスが巻き込んだ人々の死は、「完全なる死」。狂った倫理観によって「死」に慣れている人々も、これには耐えられません。

セレスもこれを「自分が死神であるからだ」と思い、受け止め、受け入れてしまっています。

正直、

セレスの「せい」では

ないのではないかと

個人的には思いますが……

それも、物語の傍観者だからこその感想ですね。

セレスに悪意や敵意がなくても、周囲の人々を巻き込み、死に至らしめている彼女の経歴。

それを気にしないでいろというのは、実際に彼女の周囲で生活し、死への恐怖に直面している側からすれば「綺麗事を言うな」という話でしょう。

ただ、主人公のセレスが、死神と恐れられることをすっかり諦めきっている・受け入れていることに若干のいらだちというか、「無実なんだからもっと主張してよおおおお」というもどかしさを感じてしまいました。

でも彼女の生い立ちを思うと……ただでさえボコボコにされて弱っている人に、立ち上がって武器をとり、そのうえ勝ちに行けと言ってるようなもので。

私も諦めた気持ちになりつつ、セレスの選択を見守る側でいるしかありません。

マティス・クロード(cv天崎滉平)のルート感想

富裕区で暮らす、読書好きの少年。

大好きな兄を「死刑執行人」に殺され、彼への復讐に燃える。

気弱で人見知りが激しい。

最初にプレイしたのはマティスくんです。

ほとんど屋敷から出たことのない彼はガッチガチのコミュ障で、最初は会話するのにもかなりの根気を要します。

このセリフ、

いつ言い終わるんだよ~~~!?

でも慣れてくると、小動物のような可愛さが魅力的。

年下ならではの魅力ってやつでしょうか……めっちゃ庇護欲をあおるんですよね。守ってあげたい

優しい彼がセレスと穏やかな交流の中で絆を育むようすは、見ていて胸が温かくなりました。

いろいろな経緯を経て、マティスくんの屋敷でセレスがメイドとして働くんですけど……

自分の下着を洗われて大慌てするマティスくんが可愛くて、申し訳ないけど爆笑してしまいました。かわいそかわいい

セレスへの恋によって、強くなっていく彼の成長は凄まじいです。心が折れかけた彼をすくいあげる、セレスの言葉も印象的でした……。

恋は「死神」という言葉の響きをも変えていくのですね!

公式サイトで、マティスくんの執事・ジャンを見たときから、思ってたんですよ。

すごい裏切りそうな

顔してんな……

って……。

でもジャンはマティスくんの危機にも駆けつけたり、「坊っちゃんを失ったらもう自分の人生に意味はない」と吐露したりする彼の行動は、どうも裏切り役っぽい感じではありませんでした。

ああ、この人はきっと、マティスくんを心底大事に思ってくれている。

この人だけはきっと、マティスくんを害したりしないーーーー。

私は!!!!!そう!!!!!

思っていたんだよ!!!!!!

ジャン

てめえええ!!!

なんということでしょう、このルートの悪役はジャン。しかも正確に言えば「ジャン」ですらありません。

ここまで見て初めて、このルートのモノローグがジャンと恋人・ロザリーを表していることに気づきました。いやあ伏線がすごい。

実は「自覚のない怪力」という共通点を見出した私は、マティスくんの殺されたお兄さんがリュカ先生なのでは?と思っていたんです。ほら、長髪の中性的美人というところも似てるし。ぜんぜん違ったけど

やっとの思いで(後述)マティスくんの救済エンドを見て、憎いばかりだったジャンへの気持ちが複雑ながらも収まりましたね。

(大団円エンドではちょっとまだムカついてました。だってあの子供が成長したときになんていうんだよ……それもふまえた贖罪だとしたらむごすぎる……)

この救済エンドは、ジャンとロザリーへの救いでもあるんですね……

自分への、「自分たち」への愛のために、残酷に狂ってしまった恋人を、物言わぬ遺体となったロザリーは何を思って見ていたんでしょうか。

正直、「そのまま」のロザリーがよみがえったとして、罪人となったジャンを無垢に愛することはできないんではないかな……と思うんですが、「悪人同士の恋人」である彼らは、それでもいびつに愛し合ったのかもしれません。

狂愛という言葉が、これほど似合うひともいないでしょう。

シアン・ブロフィワーズ(cv細谷佳正)の感想

国立研究所のトップであり、「リライバー」システムを作り出した天才科学者。

最古の「リライバー」であり、体を変えて長い年月を生きている。

感情は人間にとってのバグであり、不要と思っている効率主義者。

大好きな大好きな声優さん・細谷佳正さん演じるキャラクターということで!メッチャクチャ楽しみにしていました。

なのでこの順番で書いてはいますが、実はプレイしたのは3番めです。お楽しみはできるだけとっておきたい主義なので。

セレスを「都合のいい雑用係」として気に入った彼と、家事能力に長け献身的な性格であるセレスの組み合わせは、アドルフいわく「相性がよすぎてたちが悪い」。

セレスが甲斐甲斐しく世話を焼くのを、当然のように享受するシアンさんが面白かったです。

介護じゃねえかと

思って笑いました。

この人こんなイケメンですけど80歳超えてますからね……。

ちなみに胃だけは年相応という一面があります。胃もたれしやすい。かわいそかわいい

でも「老人」という概念がないこの短命の国では、おそらく「介護」という概念もありません。

そういう言葉を使わなかったところに、細やかな言葉へのこだわりを感じました。

「人でなし」である彼が、徐々にセレスを気に入り、「恋をしたい」と思うまでの過程がすごく素敵でした……非常に良いルートだった……

プレイ前の情報からして、かなり虐げられるんでないかと若干おびえつつ始めたのですが、けっこう他キャラに比べて糖分高めかもしれません。

あくまで他キャラに比べてですが!

キスシーン以上の描写がほぼない乙女ゲームにおいて、「CERO:D」は何を意味するのか。

それを体現したルートだった気がしますね。

この時点で全然攻略対象らしくない(他のキャラと仲良くしていても嫉妬の素振りがない)とはいえ、隠しでもなく明確に、攻略対象であるアドルフが……

生首状態になって死んじゃうなんて思いもしませんでした。

なるほど、

これが「サロメ」か……

いや、セレスたちの義母である、シスター・サロメの名前が、どうにも気になってたんですよ。

養護施設のマムであり、シスターという「慈愛」を求められる職についていながら、「愛」を喪う運命のリライバーでもあるシスター・サロメ。

そのうえ名前が「サロメ」じゃないですか。

「サロメ」

オスカー・ワイルドによる戯曲。

ユダヤの王女であるサロメは、預言者・ヨカナーンへの求愛を断られる。

それでもヨカナーンに口づけしたいと願ったサロメは、彼の生首にキスをする。

ざっくりまとめるとこんな感じの戯曲なんですが。(ざっくりすぎる)

「愛した誰かを殺した過去があるのかな~」とは思っていつつ、まさかこんな……こんな衝撃的な形で「生首」が再現されるなんて。

もしかして、アドルフが「預言者」であることも示唆していたのかな、なんて。

このへんアンクゥともつながってきますね。

伏線の張り方がすごくて、あと何周もしたいゲームですね……!

リュカ・プルースト(cv平川大輔)のルート感想

教会や養護施設を巡回し、子どもたちに教育している訪問教師。

穏やかな美丈夫だが、正義感が強い一面もある。

病弱な妹・ナディアがおり、よく病院を訪ねている。

こういう穏やか紳士が個人的にはあまり萌えないので、早めに終わらせてしまおうと2番めにプレイしたキャラクターです。

後悔しました。彼は3番めにプレイするべきでした……。

この記事を見て、今から終ヴィルをプレイする方が、できれば私のおすすめする順番でプレイしてくれることを祈ります……

女性とみまごうほどの美しい男性ですが、恋愛に関してはけっこう情熱的ですね。

セレスを押し倒してちゅーしたりします。ただそれが甘い空気かと言われると……その……ちがうんですけど……

23歳までしか生きられないこの国において、22歳であるリュカ先生は、呪いが末期症状の手前まで悪化しています。

そのうえ病弱な妹がいて、ほんとに色々がんばりすぎている人です。

ルートを進めているとき、

この人が何を

したっていうんだ!!

もうやめてくれ!!!

と、顔を覆ってしまうような悲しさ、おぞましさが詰まったルートでした。

全ルートにいえることですが、終ヴィルは「恋の甘やかさ」がほとんどないですね……だがそこがいい!!あ~~~~最高~~~~~(荒ぶる悲恋好き)

リライバーたちが犠牲になった大量殺人事件、その犯人「死刑執行人」。

マントを羽織る体躯はそれほど大柄ではないのに、ジャンプキックで壁を登り、槍と斧が合体したような武器・ハルバードを軽々と操るなど、驚異的な身体能力を見せます。

で、リュカ先生も怪力を折々に見せてはいたのですが……

ここで繋がる!?

無理よ!!!!

いや無理でしょ。わかるわけないでしょ。

だって見るからに穏やか紳士じゃないですか!cv平川大輔さんですよ!

cv平川大輔さんがそんな武闘派であることなんてないでしょ!ふつう!(ふつうとは)

腰が抜けました。あ~~~3番めにプレイしたかった~~~

愛する妹・ナディアの治療のため、狂った「浄化」を繰り返すリュカ先生。

こんなに優しい人が、何年も何年も、自分の優しい心がわからなくなるまで、人殺しをしている。

ただ、病弱な妹に「普通の人間」として生きていてほしい、それだけを願ったのに。

つらすぎる!

考えた人は鬼!?

いや天才だ!!!

(悲恋好きの性分との間で混乱)

いや、たしかに私は美しい悲恋が大好きですけど、それでも言葉を失くすほどに辛いルートでした。

後述もしますが、終ヴィルはアドルフ以外の絶望エンドを全部見ないと救済エンドがプレイできないので、

どこまで

絶望を繰り返さないと

救済にたどり着けないんだ

これは~~~!?

救済エンドにいくまで心がかなりしんどい場面もありました。

優しい殺人鬼と、優しい死神の、悲しい恋。

言葉だけなぞると美しさもありますが、ルートの端々に「綺麗事ではこの物語は救われないのだ」ということを叩きつけられます。

あとね、ほんとね、まじでね、

カプシーヌ

てんめええ!!!

ジャンと同じく、公式サイトを見たときから、「裏切りそうな顔してんなぁ……」って思ってはいたんですよ。

でも普段無表情な彼が、患者にはこまやかな気遣いを見せ、なかでもプルースト兄妹に見せる柔らかな親愛に、「ああ、この人には裏切ってほしくない」と思ってしまいました。

それが!!それが!!

カプシーヌううううう

てんめええ!!!

(2回め)

裏切りやがったこいつ!!いやスタッフさん上手ですね!?(錯乱)

しかもジャンの場合はあくまで恋人の死によって「狂った」うえで罪を犯したのに対し、カプシーヌはあくまで正気。

いや、正気といっていいのかはわかりかねますが、少なくとも同情すべき事情がありません。

こんなやつに巻き込まれたプルースト兄妹、ほんとに可哀想。

洗脳されたことは言い訳にもならない、とリュカ先生は自身を断罪していますが、いや……遺族からすればそうかもなんですけど、傍観者からすればほんとに……情状酌量を求めたいっていうか……いや……犯した罪がでかすぎるんですけど……でもさああああ

最愛の妹の生死が懸かっていて、それが誰かの死によって補償されるなら、少しでも揺るぐなというほうが無理では……と思ってしまうんですよ。それこそ綺麗事ですが……

でも、でも、私がもしリュカ先生だったとき、全く同じ罪を犯さずに、妹の死を受け入れられるだろうか?と考えると、どうにも言葉が出てきません……

逆に、リュカ先生に家族を殺された場合、私は怒り狂うだろうけど、でもカプシーヌの存在と事情を知ってしまったら、どう思うだろう、とか。

本当に、カプシーヌはまじで許しがたい悪役でした。

でも彼の裏にいた「支援者」があの子だったことを考えると、あの子は自分の初めての友人を間接的に最悪な形で苦しめているわけで、なんとも皮肉ですね。

イヴ(cv斉藤壮馬)のルート感想

庶民区で便利屋を営むかたわら、自警団の一員としても活動する青年。

博愛主義者であり、事情によっては悪事すらも受け入れる。

庶民区の民衆からの信頼が厚い。

一番最初にプレイしようと思っていたら、攻略制限がかかっていたため「えっ!?」と驚いてしまったキャラクターです。

「カラーマリス」の柳さんと同じく、パッケージをヒロインと二人で飾っていながら、抱える真実が多いばかりにあとにならないと攻略できません。

セレスに「友達になろう」と言うときに「君を【あいする】よ」と伝えるほど、【あい】に強い執着をもつ、かなり変わった「博愛主義者」です。

君のその誠実そうな雰囲気がなければただのナンパやろうだぞと誰か教えてあげてくれ。

いかにも好青年、って感じで、ツンデレが好きな私の萌え範囲ではなかったんですけど……

非常に!!

よかった!!!!

ラスボス(厳密には違う)と戦うときの名乗りあげなんて、少年漫画のような熱さがあって鳥肌がたってしまいました!めっちゃよかった!

ただ真実に「二番目」に近いキャラクターであるがゆえ、ネタバレしないで感想言うのがかなりキツイ……。

あ、料理音痴な一面があって可愛いです。絶対食べたくないけど。

「みんなに喜んでほしくて頑張ったのに~~」ってむくれる顔がとっても可愛いんですけど、出される料理が殺人的なので、マジでご遠慮願いたいですね!

その魚はね!!イヴくん!!素人が料理しちゃだめなんだよ!!!!(絶叫)

このルートによって、「死神」セレスの秘密と、イヴくんの家の事情が明らかになります。

最初は「リライバーなんてシステムが確立されてる、科学力の高い世界観で、科学的根拠のない『死神』というキャラクター性はおかしくないか?絶対なんかあるやろ」とは思いつつ、こんな真実だとは思いませんでした。

もうちょっと救いが……あるかと……思ってた……「実は全然関係ない」とか……なんて甘い考えだったのか……

いかにもなメインヒーローで、「正義の味方」って感じのイヴくんが、セレスのために「救済」をぶっ潰すところが罪深くて、でも最高に愛を感じました。

ようやくプレイできた救済エンドも、「都合のよい救済」ではないところに、このゲームの厳しさを感じますね……

イヴくんのルートで一番印象的だったのは、ヒューゴさんですね。

(どうでもいいけど彼の身長がいくつなのか気になる。めっちゃ画面ギリギリじゃないですか?)

バッドエンドもプレイして、ステラワース限定小冊子も読むと、彼がイヴくんをまさしく「愛していた」ことがわかります。

だからこそのセレスへの怒声が、めちゃくちゃ怖かったですね、あれ……。

私ぶるぶる震えながらボイスを聞いていました。こわい。Switchを取り落とすところだった。

でも愛する人の、これまで積み上げてきた信頼をぶち壊しにされたわけですから、致し方ないという感じでしょうか。いやでもこわかった

男性同士の同性愛を乙女ゲームで(明確にではないながらも)描いているところに、時代の変わりかたを感じました。

女性同士のは、

ポゼマゼや緋色の欠片で

それっぽいのが

描かれていましたけど……

私はなんというか、「自然な描かれ方だな」という印象でした。

現実では、「苦手な人もいるから」と排除されるべき対象ではないですから。

「フィクションとして積極的に摂取しにいくものではない」人がいるのを認めるなら、「現実に自然にいる、同性愛」を排除するのもおかしいのではないか、と思っているというか。

色々な人の気持ちを認めるうえで、自然なあり方なんじゃないか、と。

ちょっと上手く言えないですけど……。

長らく鎖国されてきたアルペシェールにおいて、「同性愛」という愛のあり方が知られていなかったばかりに、ヒューゴさんは自分の持つ愛を自覚できないまま命を落としました。

(リライバー化する前に女性たちと遊んでいた描写があるので、厳密には両性愛者かもなんですが)

イヴくんの辿る運命によっては、もしかして彼が思いを告げる未来もあったんですかね。

イヴくんはヒューゴさんを兄と慕っていましたけど、それと同時に【あい】を返してほしくて焦がれてもいたわけですから。

振り返ってみると、「死神」という言葉どおり、セレスの存在がいろいろなものを終わらせていることに気づかされて、なんとも苦しい気持ちです。

アドルフ(cv八代拓)のルート感想

庶民区で自警団のリーダーを務める、主人公・セレスの「義兄」。

ぶっきらぼうな言動が多いが、根は優しい。

「義妹」のセレスのことを、大事に思っている。

ツンデレ好きな私の性癖に、発売前からダイレクトアタックをかましてきたアドルフのルートです。

ちなみに発音が「ア↓ドルフ」ではなく「ア↑ドルフ」なことにびっくりしました(どうでもいい)

いやぁ、かっこよくないですか、彼。

ぶっきらぼうで言葉少なめで、でも「義妹」を大事に愛しているんですよ。ふおおおときめきますね!

八代拓さんという声優さんを認識した(調べた範囲では視聴したアニメに出ていたけど覚えていなかった)のはこれが初めてなんですけど、すごい声が好み。

かっこいい~~~

ツンデレみがすごい!

もう何を言ってもネタバレにしかならない……

ネタバレではない範囲内でいうと、セレスに下着を洗われて大慌てしたという可愛い過去があります。

可哀想。マティスくんのルートで暴露されているのですが、ほんとに可哀想。

セレスもろくに友人がいないキャラなので、恋愛なんてなおさらわからないわけで、義兄・アドルフの心情がさっぱり理解できていないんですよね。

これでせめてからかっているんだったら救いがあったのに……笑

てか、それなら

シスター・サロメは

配慮してあげて……

幕間のアイキャッチ画像の文字が、「人を求める運命と共鳴する男」から「すべての運命に反抗する男」に変わった瞬間に鳥肌が立ちました。

彼は、本当に「普通」の人間なんですね。その遺伝子も含めて。

乙女ゲームという物語のなかで、その「普通さ」は際立ちます。

愛する人を「都合よく」救えない、守れない。そのために自警団に所属して、鍛錬してきたのに、まるで力が及ばない。

彼はまさしく「ヒーロー」ではない。それでも愛するセレスのために手を伸ばし、反抗しつづけたところが、めちゃくちゃかっこいいです。

一番最初に救済エンドを迎えるのもアドルフですが、これまでの絶望エンドが本当に「絶望」だったために、その感動はひとしおでした。

「俺だけの死神になってくれ」という告白のセリフが大好きです。

最初みたいに、「君は死神なんかじゃない」と綺麗事で否定しない、科学が証明した「事実」もひっくるめて、セレスを愛したゆえのセリフですね。素敵……!

いや、しかし30歳までセレスに告白の返事をもらえないところがなんというか。

セレスが自分に自信をもてない人間性であったための悲劇ですね。セレスに、あんな騒動を乗り越えたんだからそこは自信をもってくれよと言いたい。

逆にあんなことを乗り越えて結ばれたのに、「いや体のあざ的にやっぱ無しで」とか言い出さないでしょ!セレス!もっと信じてあげてくれ!

もっと早く結ばれることも可能だったろうに。

ていうか「あいつの助言に従って強引に、積極的に迫った」ところ、もっとよく聞きたいんですけど!!!ねえ!!?ファンディスクはないんですか!!??

いや、リュカ先生のルートのエンディングからしてファンディスクは厳しいかな……いやでも幸せな恋人になったところも……見たいよ……糖分をください……

アンクゥ(cv興津和幸)の感想

「死の番人」を名乗る、浮世離れした容姿の青年。

セレスを「魂の同胞」と呼び、彼女を「普通の女の子」に戻す代わりに契約を持ちかける。

いかなる傷も瞬時に癒やし、その身に流れる血の味は甘い。

もうネタバレしかないので注意してください

このゲーム、「声の仕掛け」にめちゃくちゃ気を使っているなと感じます。シスター・サロメのときもそうだったけど、本当にすごい。

カラーマリスの黒幕も、ボイスチェンジャーを使ってはいたものの、黒幕を担当する声優さんのファンには正体を看破されていたというのをネットで見かけました。

そのへんを考えると、この仕掛けはめっちゃ上手いなと……

「同一人物」のキャラに声が同じではないという仕掛けがあることによって、ぜんっぜん気づきませんでした。気づいた人おるんかな?いても少数派では?

でも振り返ると、確かに「うわ~~~!」ってなる伏線があるんですよね。

好物を食べたときの癖とか、身長とか。

どっかで血が繋がってんのかな~とは考えてましたけど、だからってまさかこうきます?

瞬時に傷が癒えたり、血が甘いとか、そういうこともあって、「なるほど冥界が存在する世界線なのね~」と納得していたのに、こんな、まさか「普通の人間」だなんて、思いますか!?

いや無理よ。無理。スタッフさん天才では?すごない?どういう本を読んで、どういう映画を見たらこういう発想ができるんだろう……

アドルフとアンクゥが同一人物だとわかる手前のスチル、本当にすごい。

見た目が全然別人なのに、あのスチルを見ると面影があるんですよね。

「まさか?そうなの?まじで?」ってなるところ、どんどんどんどん鳥肌がたって、悲鳴を上げそうでした。

彼の愛は、なによりも重たい愛だったんですね。

「生きているセレスに会うんだ」

「生きているセレスに会いたい」

「セレスはいつ生まれてくるんだ……!」

この変わりかたに、どれだけの苦しみがあったのか。想像するだけでお腹痛い。(胸じゃないんか)

しかし、あのぶっきらぼうなアドルフが、正体を隠すためにこんな役者がかった口調で喋るの、めちゃくちゃ恥ずかしかっただろうなと思うとちょっと……申し訳ないけど笑ってしまいますね……

振り返ればあの場面もこの場面も、「普通の人間」である彼はめちゃくちゃ頑張ったんだなと思うと……!

最初からプレイし直したい!

黒幕について

ダハトくんが、サロメの息子ではないか?ということは、けっこう序盤で気づいたんですよ。

母を失った子供のリライバー。子供を失った母のリライバー。

偶然と言うには、やはり「ゲーム」ですから、繋がりを考えてしまいますよね。

シアンさんの髪色が慕う理由のひとつでもあると語っていて、その髪色はサロメの色にも似ていますし。

でも、その気付きのあとに、

いや~世代的におかしいか?

とか色々考えて、「やっぱ違うかも?」と思ってしまったんですよ。見た目から世代を考えることがそもそもできないのが、リライバーなのにね。

その油断したところに来る真実、まじでハートフルボッコ。

母への愛情にまっすぐな彼が、まさかすべての黒幕であるなんて、全然想像できませんでした。

前髪で隠れていた目が、黒幕判明後あきらかになって、そうしたら見れば見るほど「サロメ」の瞳とそっくりじゃないですか。

彼の目にかかる前髪、邪魔じゃないのかな~と思っていたんですが、こういうことだったんですね……。 

彼が黒幕だと明らかになるまで、

王族と国民の人間性、

まじでくそったれだな!?

と憤慨していたので、ダハトくんが国民の半分近くを殺し、王族をまさしく「生かしながら殺す」ことをしているとき、いや、もちろん残酷さには引いたんですが、それでもちょっと「ざまぁ~!!」と思ってしまいました。

ダハトくんがセレスに「貴方も虐げられていたし、ちょっとはすっきりしたでしょ?」と言ったときに、セレスが間髪入れずに「そんなわけないでしょう!こんなの狂ってる!」と返したのを見て、

ああ、セレスは本当に優しい子だなと思いました。それほどまでにダハトくんが起こした事件がむごすぎたということでもあるんですけど……。

ダハトくんが起こした一連の事件は許されない罪ではあるんですけど、「なら、腐りきった王族と堕落した国民を、他の方法で綺麗にできたか」と言われると、ちょっと言葉に詰まるところでもあります。

「綺麗事では救われない物語」というのが、どこまでも突き詰められている気がしますね。

まとめ:終ヴィルをやろうぜ

絶望の物語が愛おしくなってしまう、見事な「終焉」のお話でした。

バッドエンド・悲恋エンドが好きな方にはぜひプレイしていただきたいですね!

正直一気にやると「心が……心がしんどい……救いはどこにあるんだ……」という暗い気持ちになってしまうほどシナリオが重いので、ちょっとずつ元気なときに摂取することをおすすめします!

そういう私は、続きが気になりすぎて猛スピードで攻略してしまったのですが……!

あんばいが難しい!

終ヴィルをやろう!そして救済までがんばってください!

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それでは今日はここまでで!

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